No.009 単語登録を持ち歩け!

ここのところ単語登録にこだわっているわけですが、この単語登録という機能を使いこなし始めると、結構クセになりますので、入力が面倒な単語はどんどん単語登録していきます。

そうすると、家で単語登録したものを会社で使いたい、又は会社で単語登録したものを家で使いたいと思うことがあるでしょう。

また、会社で部署が変わったりして、使うコンピュータが変わったような場合に、前のコンピュータで使っていた単語登録を使いたいと思う。また、コンピュータを再インストールした場合に、また一から単語登録しなおすのは大変です。

この単語登録された内容は、ユーザー辞書というファイルに登録されたものです。このユーザー辞書というのは、非常に容量の軽いファイルですので、簡単に持ち運べます。

このユーザー辞書はインポート(取り込み)とエクスポート(出力)が簡単にできます。

まずは、このユーザー辞書をエクスポート(出力)しましょう。

1.以下のいずれかの方法で[辞書ツール]のダイアログボックスを出して下さい。

・[校閲]タブの[言語]グループの[日本語入力辞書への単語登録]をクリック → そのダイアログボックスの右下の[辞書ツール]をクリック

・IMEツールバーの[ツール]-[辞書ツール]をクリック

・ショートカットキーで、Ctrl+F7

2.上のツールバーの[ツール]-[一覧の出力]をクリックします。

3.保存のダイアログボックスが出ますので、それを自分の好きなもの(例えば、USBメモリー等)に保存します。ほとんどの方は”output1”というファイル名になっていると思います。

今度は、その”output1”というファイルを、別のコンピュータにインポート(取り込み)します。

1.同じように[辞書ツール]のダイアログボックスを出し、上のツールバーの[ツール]-[テキストファイルからの登録]をクリックします。

2.その画面で、例えばUSBメモリー等から、さきほどの”output1”というファイルを選択して、「開く」をクリックすれば、一気に単語登録してくれます。

どうしても、家と会社等の両方でコンピュータを使っていると、家で単語登録した言葉と、会社で単語登録した言葉がずれてきます。

そこで、私は一旦家のコンピュータの単語登録をエクスポート(出力)し、それをそのまま会社のコンピュータで単語登録をインポート(取り込み)します。

そうすると、会社のコンピュータで単語登録されていないものだけが登録され、共通の単語登録の言葉は、単語登録の「失敗」という形で表示されます。

その会社のユーザー辞書をもう一度エクスポート(出力)し、家に持って帰ります。そして、今度は家のコンピュータで再度、単語登録をインポート(取り込み)します。

そうすると家のコンピュータで単語登録されていないものだけが登録されますので、これで家と会社のコンピュータの単語登録が、きれいにそろう形になります。

ただ、時間が経てばまた徐々にずれてきますので、使いにくくなったと感じたときに、また両者を揃えます。

この単語登録は、日々コンピュータを使っていく中で、自分の財産として育っていきます。これは簡単に手放すわけにはいきません。みなさんもこの方法を使って、快適な自分の操作環境を守って下さい。

 

【紹介した操作】

★ユーザー辞書のエクスポート

1.以下のどれかの方法で[辞書ツール]のダイアログボックスを出す

・[校閲]タブの[言語]グループの[日本語入力辞書への単語登録]をクリック → そのダイアログボックスの右下の[辞書ツール]をクリック

・IMEツールバーの[ツール]-[辞書ツール]をクリック

・ショートカットキーで、Ctrl+F7

2.[ツール]-[一覧の出力]をクリック

3.保存のダイアログボックスで保存場所(例えば、USBメモリー等)を指定し保存

★ユーザー辞書のインポート

1.[辞書ツール]のダイアログボックスを出し、[ツール]-[テキストファイルからの登録]をクリック

2.その画面で、先ほどのファイルを選択して、「開く」をクリック