No.004 すべて選択

“Ctrl+A”は使えるぞ!

前回は、オールマイティな範囲指定の方法というのをやりましたが、今回も私は結構使っている使用頻度の高い範囲指定の方法というのをやります。文書の全部を範囲指定する方法です。

これにも、いくつか方法がありますが、一番原始的なのは、[ホーム]タブの[編集]グループにある[選択]-[すべて選択]という方法ですが、これはちょっと面倒です。

そこで、他の方法ということですが、その前提として、「行の範囲指定」というのをまず覚えて下さい。といっても、多くの方はすでにご存知だと思います。ワードを開いて左側の余白の部分にカーソルを持ってくると(この段階ではまだクリックしない)、カーソルが右斜め上を向いた白抜きの矢印に変わりますので、その矢印で範囲指定したい行をクリックすれば、その1行だけ範囲指定されます。

そして、Ctrlキーを押しながら、この「行の範囲指定」をすれば、文書全体が範囲指定されます。この場合クリックする「行」は任意のどの「行」で行なっても同じです。

また、「行の範囲指定」のやり方で、シングルクリックではなく、トリプルクリックしても、文書全体が範囲指定されます。

ただ、この2つのやり方も面倒だと思います。ページの左側の余白にカーソルを持ってきて、カーソルが矢印の形に変わるのを待つのは、パソコンを使い慣れている人にとっては、ちょっとストレスを感じます。

そこで、やっぱりショートカットキーですよね。「すべて選択」のショートカットキーはCtrl+Aです。この”A”というのは、”All”のことだと思いますが、実はこのCtrl+Aというショートカットキーは、ワードだけではなく、いろいろなソフトでも採用されているショートカットキーなので、使い勝手は非常によろしい。

いろいろなソフトを使っているときに、「すべて選択」したければ、とりあえずCtrl+Aを押してみて下さい。結構使えるソフトが多いですよ。エクセルでもそうです。ワークシート全体を範囲指定するときに、多くの人は行番号と列番号のところの左上の角のところをクリックするんでしょうが、Ctrl+Aでワークシート全体を範囲指定できます。

私は、今この原稿をウインドウズ付属の「メモ帳」を使って書いていますが、最終的に、これを「まぐまぐ」で配信するときには、Ctrl+A→Ctrl+C→Ctrl+Vで、すべて選択し→コピー→まくまぐの配信のページに貼り付けしています。この3つのショートカットキーはCtrlキーを押すところは、共通ですので実際には、Ctrlキーを押した状態で、A→C→(ウィンドウを切り替えて)Vのキーをポンポンポンと3つ押すだけで出来上がり。これをコンピュータがあまり得意でない人が見ると、目にも止まらぬ早業に見えてカッコいいんです。

他に、みんさんのコンピュータのどのフォルダでも結構ですから、開いて下さい。そのフォルダの中にいくつかファイルが入っていますよね。フォルダを開いたところで、Ctrl+Aを押して下さい。そのフォルダ内のすべてのファイルが選択されたはずです。私は、これでフォルダ内の文書を全部選択して、ファイルを移動したり、コピーしたりすることが結構多いです。

また、フォルダ内の全部のファイルではなくても、10個あるファイルのうち、2つをはずして残り8つを移動したいという場合、まず、Ctrl+Aで10個の文書全部を選択した上で、Ctrlキーは押したまま(ここもポイントです)、選択状態をはずしたいファイルをクリックします。そうすると、Ctrl+クリックしたファイルのみ選択された状態が解除されます。そして、選択された8つのファイルを移動します。まさか、1つ1つのファイルを別々にコピー・移動してませんよね?

【紹介した操作】

1.行の範囲指定
左側の余白の部分にカーソルを持ってくると(この段階ではまだクリックしない)、カーソルが右斜め上を向いた白抜きの矢印に変わるので、その矢印で範囲指定したい行をシングルクリック

2.文書全体の範囲指定
「行の範囲指定」の方法で、Ctrl+クリック、または、トリプルクリック

3.「すべて選択」のショートカットキー Ctrl+A